顧客の“中国離れ“対応
水谷電機工業(東京都千代田区、水谷典央社長)は、タイに進出する。バンコク近郊のアマタシティ・チョンブリ工業団地に現地生産法人「ミズデン・タイランド」を設立し、エアコン・自動車部品向け放熱器を生産する。顧客企業が米国との経済摩擦が続く中国からタイへの生産移転を加速しているのを受け同国での生産に乗り出し、需要を取り込む。資本金は1億円。早期に年間10億円の売り上げを目指す。
海外製造拠点は「ミズデン・マレーシア」(セランゴール州)に続く2カ所目。タイでは約2200平方メートルの敷地と工場建屋を工業団地から借り、コンピューター数値制御(CNC)工作機械2台、洗浄機、切断機、検査装置などを導入した。現地法人の資本金と合わせ、計2億円を投資した。生産能力は非公表。
人員はタイ現地の9人のほか、…