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点描/コージェネ・燃料電池、省エネ・脱炭素で存在感 家庭・工場など導入加速

【2024年5月24日付 総合4面 日刊工業新聞電子版

水素活用カギ 技術開発進む

コージェネレーション(熱電併給)や燃料電池(FC)の利活用が加速している。国のエネルギー統計によると、コージェネの国内の累積導入発電容量は1366万キロワット(2023年3月末)に到達した。FCも総合効率最大80%台という省エネルギー性の高さから家庭用、業務用で導入が進む。今後は水素ガスエンジン、ガスタービンコージェネ機器により脱炭素のエネルギー供給を実現。カーボン排出ゼロの高効率なコージェネシステムが工場やビル、家庭に導入され、電力の調整電源としても利用される見込みだ。(いわき・駒橋徐)

コージェネは電力の調整や仮想発電所(VPP)の普及が進む中で重要な役割を果たす。国の第6次エネルギー基本計画では、30年にコージェネの年間発電量が798億キロワット時と発電量の8%を見込む。毎年約20万キロワット増加し、累積導入発電容量は産業用が1086万キロワット、民生用が280万キロワット。核となるガスエンジンは出力1万キロワット程度まで実用化され、発電効率は26―51%。ガスタービンは同5万5000キロワットまであり、発電効率が17―40%、総合効率は70―86%と高い。

都市再開発で大型コージェネの導入が進む。東京都は

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