経済産業省はグリーン・トランスフォーメーション(GX)分野の産業集積に乗り出す。設備投資などを進める企業支援、立地に必要なインフラやデータセンター(DC)整備を念頭に、制度設計や投資促進策を検討する。産業用地が造成されているものの不足感が強まっており、環境対応も踏まえて用地を確保する必要性が高まっている。今夏前までに方向性などを固める方針だ。
経産省は有識者で構成する作業部会を立ち上げ、15日に初会合を開いた。2月に策定された政府のGX戦略「GX2040ビジョン」に明記されたGX産業の立地政策を具体化する。産業用地の確保が企業のニーズに追いついていないことから、電力インフラの整備なども考慮しながら、産業集積を後押しする制度設計を検討する。経済安全保障にも対応する。
生成AI(人工知能)の普及に伴って、DCや脱炭素の電力を一体で確保するニーズが高まっている。