【岐阜】牛乳石?共進社(大阪市城東区、宮崎悌二社長)は、岐阜県可児市で液体せっけんの新工場を2028年冬に稼働する。同市と立地協定を結んだ(写真)。投資額は約150億円。老朽化した国内唯一の安田工場(大阪市鶴見区)から同製品の生産を順次移管、年産能力を2万5000トンから将来4万トンに引き上げる。生産性を2割高め小ロット対応も強化する。
可児御嵩インターチェンジ(IC)工業団地の土地4万8000平方メートルを16億5000万円で可児市から25年7月に取得する。工場は一部3階建てで延べ床面積は1万5000平方メートル。可児工場の稼働後に安田工場も改築し、液体せっけんの一部と固形せっけん・化粧品の全量の生産を継続する。
同社は液体せっけんで国内市場シェア3位。競争が激化する中、新工場でより柔軟な生産体制を整え新製品投入を加速。最大市場の関東圏などへの物流コストも低減する。