【岐阜】老田運輸(岐阜県羽島市、老田和男社長)は、岐阜県安八町に5トン級の重量物も扱える物流倉庫を2027年末にも稼働する。同町と立地協定を結んだ。同社は従来、倉庫は借りており、自社倉庫建設は初めて。急な依頼への対応力を含め物流会社として機能を強化し、主力の土木建設関連以外で電機や自動車など対象業界を拡大する。
高速道路のインターチェンジに隣接する安八町の「安八スマートインターチェンジ工業団地」の土地1万2200平方メートルを26年秋までに取得する。土地取得額は非公表。倉庫は投資額が約5億円で、2階建て以上とし、クレーンやピッキング機能を設けるが詳細は未定。稼働時は15人程度の従業員を雇用する。
岐阜県は港がなく、クレーンを持ち重量物の急な保管需要に応じる倉庫が乏しい。これに着目し、運転手の残業規制や人手不足で高まる一時保管の需要を取り込む。金型などの保管需要も開拓する。