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コラム

【連載】グローバルの眼/デジタルシフト進む中国

【2019年12月25日付 国際面 日刊工業新聞電子版

カギは「ABCD5G」

「世界5G大会」が11月下旬に北京で開かれた

中国は2015年秋の第13次5カ年計画(16―20年)の発表とともに、五つの新たな発展方針として「創新(イノベーション)・協調・緑色(エコロジー)・開放・共享(シェア)」を打ち出した。経済発展の量から質へのモデル転換が求められる中、イノベーション主導での発展へ大きく舵(かじ)を切ろうとしている。とりわけ、既に最先端を走る情報通信産業分野のデジタルイノベーションに注力する姿勢をはっきりさせている。

17年3月に行われた全国人民代表大会(全人代)では、「数字経済(デジタルエコノミー)」という言葉が初めて李克強首相の政府活動報告に盛り込まれた。世界的にデジタルエコノミーを測る基準が統一されていないものの、中国政府系シンクタンクである情報通信研究院が情報通信産業および関連サービスに関する産出をベースに試算したデジタルエコノミーの規模は、02年から拡大し続けており、18年には国内総生産(GDP)に占めるデジタルエコノミーの割合が34・8%に達しているという。

デジタルエコノミーの規模拡大とともに、…

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