【水戸】JX金属は茨城県ひたちなか市で約9万4000平方メートルの土地を2026年春に取得する。取得額は28億円。場所は建設中のひたちなか新工場(仮称)の隣地。同工場の拡張用地として、主力の半導体用金属成膜材料のターゲット材製造や新規事業の創出に使う。具体的な建物設備や稼働開始時期は未定。AI(人工知能)やデータセンター向け半導体デバイスの増加による、ターゲット材の需要増を見込む。
取得したのは、茨城県が整備する常陸那珂工業団地第1期拡張地区の土地。整備中の土地も含め、同工場の敷地面積は約31・8万平方メートルになる。今回の投資は、24年3月に発表済みのひたちなか新工場への投資金額1500億円とは別の計画になる。
同社グループは茨城県内に同日立市や北茨城市など5カ所の拠点を持つ。
JX金属の林陽一社長は大井川和彦茨城県知事を表敬訪問した。林社長は「安心して拡張できる土地が手に入った」と笑顔を見せるほか、大井川知事は「経済と雇用創出に繋がれば」と強調した。