
温暖な気候・電力に地の利
陸上養殖を展開する上では、地理的条件や経済的条件を考慮することが重要となる。環境を完全に制御できる閉鎖循環式でも、周囲の環境は無視できない。また、作った魚をどこにどのように売るかという課題もある。立地する場所の気候、電力コスト、物流などさまざまな条件から事業を最適化する必要がある。現状では九州地方を中心とした西日本で展開する事例が多い。
水産庁で確認されている陸上養殖業の届け出件数は2026年1月1日時点で、前年より68件増の808件。都道府県別では沖縄県195件、大分県53件、鹿児島県36件となっている。沖縄県が突出しているのは、「名産のクビレズタ(海ぶどう)の生産や(海水や河川水を使う)『かけ流し式』で展開している事業者が多いため」(水産庁栽培養殖課)だという。
陸上養殖の形態は、…


