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熊本精研、福岡・糸島に新工場 設備移管でスペース2倍

【2019年10月29日付 中小企業・地域経済面 日刊工業新聞電子版

「糸島リサーチパーク」内に建設中の新工場

【福岡】熊本精研工業(福岡県糸島市、池内壽孝社長、092・322・7531)は、生産体制を強化する。福岡県糸島市に新工場を建設し、2020年2月までをめどに移管を進める。手狭になった現工場からの移転により生産性を高める。21年9月期の売上高で現状の約2―3割増を目指す。

新工場は福岡県が整備した工業団地「糸島リサーチパーク」内に立地し、約45人体制で操業する。敷地面積約5000平方メートル、建屋面積は平屋建てで約1900平方メートル。投資額は約5億5000万円。現工場は生産移管後に活用方法を検討する。

90年に立ち上げた現工場は老朽化が進み、設備導入で手狭になっていた。新工場では製造スペースを現状の約2倍に広げる。また、24度Cプラスマイナス1度C以内で空調を管理し、ワイヤカット放電加工機をはじめ各種工作機械による精密金型部品加工で求められる精度を確保する。自社開発した工作機械用機上測定機での対応力も高める。

熊本精研工業は精密金型部品メーカー。超硬材、スチール材、特殊材などを使い、マイクロメートル(マイクロは100万分の1)単位の精度の加工に強みを持つ。

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