JERAは19日、タイのコージェネレーション(熱電併給)事業2件から撤退すると発表した。バンコク近郊のラッカバン工業団地とバンプー工業団地のコジェネ事業に出資しているが、すべての保有株式をイースタンパワー・グループの子会社に売却する。2021年度中に手続き完了の見込み。
JERAはラッカバンに23・8%、バンプーに19・04%を出資している。ともに天然ガスコンバインドサイクルによる発電で16年に稼働している。事業環境の変化に合わせて投資先を見直しており、その一環で判断した。株式売却先のイースタンパワー・グループは90年に設立された印刷業や再生可能エネルギーを手がける上場企業。
JERAはタイではガス火力や石炭火力発電をはじめ風力、太陽光、バイオマスなど複数の再生可能エネルギー事業に参画している。