半導体受託製造(ファウンドリー)世界最大手の台湾積体電路製造(TSMC)が日本工場となる子会社(JASM)を熊本県に設立する。少数株主として参画するソニーセミコンダクタソリューションズ(SSS)が正式に発表した。地元産業界や行政は歓迎ムードに沸いている。シリコンアイランドと呼ばれた九州全域だけでなく、全国への経済波及効果にも期待がかかる。一方、地元企業からは人手不足や雇用確保を心配する声も上がる。
TSMCが工場の整備を進めるのは、第二原水工業団地(熊本県菊陽町)のソニーセミコンダクタマニュファクチャリング熊本テクノロジーセンターの隣接地約21万平方メートル。SSSによると、2022年建設開始を予定。24年末までに生産開始を目指す計画だ。
隣の合志市にまたがる同エリアは、…