NOKは25日、ベトナム工場(ドンナイ省ビエンホア市)の新棟を竣工したと発表した。熊本事業所(熊本県阿蘇市)でも手がける自動車向け精密ゴム部品「Oリング」の製造を一部移管。生産スペースを既存の2倍の2万4000平方メートルに拡張し、Oリングの生産能力を現状比2倍に高める。投資額は35億円。2025年下期までにフル稼働を目指す。
新棟はベトナム・アマタ工業団地に立地するベトナム工場に整備した。敷地面積は従来比1・4倍の4万4000平方メートルとなる。16年の熊本地震で熊本事業所が被害を受けたことから、事業継続計画(BCP)対策の一環として生産拠点を分散する。
また、モビリティー需要の拡大や半導体不足の緩和による部品の生産量増加を見込み、…