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丸紅、石狩新港2万人に新たな通勤の足 オンデマンド公共交通実証運行

【2022年10月7日付 総合4面 日刊工業新聞電子版

丸紅は北海道石狩市などと同市でオンデマンド交通の実証運行を始めた。専用のスマートフォン用アプリケーションからバスやタクシーを予約することで、希望する時間と場所に乗り降りできるサービスを、工業流通団地である石狩湾新港地域の就業者や石狩市民に、提供する。システムが最適なルートを自動選択することから効率的な運行も可能になる。2023年3月まで実施する。

丸紅が業務提携するイスラエルのムービットが開発したアプリを使用する。ムービットは同国や欧州、豪州の交通事業者・自治体向けにオンデマンド交通システムを供給しており、アプリのダウンロードで約15億件の実績がある。実証にはバス会社とタクシー会社の両交通事業者が参加している。

現在、石狩湾新港地域には700社以上の企業が立地し、日中は約2万人の就業者が働く。通勤手段での公共交通利用率は2%弱にとどまり、自家用車(約68%)と立地企業が手配する自社バス(約30%)が主体で、

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