富士フイルムは13日、韓国にイメージセンサー用カラーフィルター材料の新工場を建設すると発表した。平澤市の工業団地に建設し、2024年春の稼働を予定する。投資額は数十億円規模。最先端の製造設備や品質評価機器の導入を計画する。近年、自動車やセキュリティー機器などへの用途拡大でイメージセンサーの需要が伸びており、主に現地顧客向けの材料供給を強化する。
富士フイルムはイメージセンサーに用いるカラーフィルターを製造するための着色感光材料などを手がける。現在は日本と台湾で生産しており、韓国の新工場稼働で3拠点体制となる。グローバルの生産能力は現状比で約3割増を見込む。
イメージセンサーは光を電気信号に変えて映像化する半導体で、デジタルカメラやスマートフォンなどに搭載される。近年は自動車向けなどの用途拡大が進み、調査会社の予想ではイメージセンサー市場が年率約7%成長すると見込んでいる。