Rapidus(ラピダス、東京都千代田区)の小池淳義社長は28日、北海道庁で鈴木直道知事と面会し、最先端半導体製造の新工場の建設予定地として北海道千歳市を選んだと報告した。工業団地「千歳美々ワールド」を検討している。2025年の試作ライン完成と27年ごろの量産開始を目指しており、数兆円規模の投資となる見通し。政府による計画や予算の承認を得て建設開始時期などを詰める。
小池社長は千歳市を選んだ理由について、半導体の開発・製造に必要な高純度の水が入手可能で再生可能エネルギー資源が豊富なことに加え、「北海道大学など高いレベルの研究施設や広大な用地、豊かな大自然といった環境が人材獲得と育成にも不可欠だ」と説明した。
ラピダスはトヨタ自動車やソニーグループなど国内主要企業8社が出資して22年に設立した。国の技術開発拠点「最先端半導体技術センター(LSTC)」と協力し、…