Powered by 日刊工業新聞

ニュース

NTTデータ、タイ深耕 NTTと海外事業統合半年

【2023年4月5日付 深層断面 日刊工業新聞電子版

NTT、NTTデータの海外事業を統合した新会社「NTTデータインク」の発足から約半年が経過した。注目は、近年デジタル化が進むタイでの事業展開だ。統合によりタイでのシェアが拡大し受注競争力が高まったほか、データセンターサービスからアプリケーション構築まで包括したフルスタックサービスが可能になった。シナジーを最大化しタイで成長を加速できるか、視線を集める。

「10位以内に入ると、その国の公共関連の顧客からの提案依頼書(RFP)がもらえる。トップ10入りを一つのターゲットとしている」―。NTTデータインクの西畑一宏社長は事業目標についてこう語る。目安となるシェアは2%程度。上位10位に入り、市場から認知される水準とみる。この目標に対しタイは群を抜く。かつてタイでのシェアは1・8%だったが、NTTの海外事業を統合したことにより一気に9・1%まで拡大した。

タイでは、近年デジタル化が急速に進展している。注目市場の一つがデータセンター(DC)。情報技術関連の調査会社である米451リサーチは、タイのDC市場について16年から22年までの年平均成長率を16%と推計する。NTTグループのDC建設の投資などを統括するNTTグローバルデータセンター(GDC)で、

日刊工業新聞電子版で続きを読む
(電子版への会員登録・ログインが必要です)

おすすめコンテンツ from Biz-Nova(ビズノヴァ)

最近チェックした情報

ページトップ