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ヒメジ理化が福島・田村に新工場 石英ガラス生産、グリーン水素活用

【2023年7月14日付 東日本面 日刊工業新聞電子版

【福島】福島県田村市とヒメジ理化(兵庫県姫路市、赤錆充社長)は13日、企業立地に関する基本協定を締結した。ヒメジ理化が田村市東部産業団地の約9・1ヘクタールの用地にグリーン水素製造設備を備えた石英ガラス工場を新設し、2025年3月に操業を開始する。

同社によれば「半導体製造装置向けの石英パーツ製造でグリーン水素を利用するのは業界初」(赤錆社長)という。「田村工場」の土地はレンタルで建物・設備の投資額は約70億円。建屋の延べ床面積は1万1000平方メートル。工場敷地に容量計3―4メガワット(メガは100万)の太陽光パネルを設置し、発電した電力を水電解プラントに供給する。同工場での石英製品の年間生産量は5年後に50億円と見込む。

グリーン水素の年間生産量は700万立方メートル。余剰の水素は福島県内4拠点にトレーラー配送して活用するほか、同業他社などにも販売する予定だ。

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