双日は18日、メタンの熱分解で作る水素「ターコイズ水素」の製造技術を持つフィンランドのハイカマイトTCDテクノロジーズに出資したと発表した。水の電気分解に比べ電力消費量を約9割削減して水素を生産できる技術の実用化を図るほか、日本でプラントを建設できる権利も取得した。出資額はフィンランド政府系ファンドなどと共同で総額2500万ユーロ(約39億円)。2024年中に量産実証を開始し、20年代後半の商業生産を目指す。
ハイカマイトは20年創業のスタートアップで、今回調達した資金を使ってフィンランド中部のコッコラ工業団地内に年間2000トン規模のターコイズ水素の量産実証プラントを建設する。20年代後半には年間数万トン規模の商用生産用の工場建設を目指す。エネルギー密度の低い水素は現時点で遠距離輸送が難しいため、工場の立地は需要地などを見極めながら決める。
双日は今回の出資を通じ、…