石油資源開発はベトナム北部のハイフォン市などの工業団地で、液化天然ガス(LNG)を活用したエネルギーサービスの事業可能性調査を始める。現地で検討されているLNG受入基地建設計画を前提に、エネルギーサービスの実現に必要な設備の仕様と規模、投資額を試算し、実現可能性を検討する。
導入する設備は、最適な熱量調整や代替供給のための液化石油ガス(LPG)供給機能を持つLNGサテライト設備、下水処理場から発生するバイオガスを活用したコージェネレーション(熱電併給)システム、需給調整のための蓄電池など。複数の供給先に対応することを前提としている。
その際、設備の遠隔監視や3次元(3D)画像を活用した現地従業員への技術教育など、デジタル技術の活用を含め検討する。
同調査は経済産業省の「質の高いエネルギーインフラの海外展開に向けた事業実施可能性調査事業費補助金(我が国企業によるインフラの海外展開促進調査)」に採択されている。