東急不動産は14日、タイ・バンコク近郊のチョンブリ県で、賃貸面積約4万平方メートルの物流施設を開発すると発表した。国をまたいだ交通網の整備が進む東南アジア諸国連合(ASEAN)地域の中央に位置するだけでなく、自動車産業など製造業の集積によって拡大する物流ニーズを取り込む。タイで開発する4件目の物流施設となり、2024年4月の竣工を計画する。
東急不動産のタイ子会社を通じ、現地の不動産大手と物流大手が手がける物流施設の開発事業「アルファ・パントンプロジェクト」に参画。約6万6000平方メートルの敷地に、平屋建ての物流施設2棟を建設する。タイで最大規模とされる工業団地「アマタシティーチョンブリ工業団地」に隣接しており、進出する自動車など幅広い産業に訴求する。
東急不動産は16年に物流施設の開発事業を始動し、独自ブランド施設を中心に国内37件、アジアで4件を展開している。タイでは不動産・物流大手と共同で開発を進める例が多く、これまでにホテルやオフィス、物流施設など9件の実績がある。