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紀州ファスナー、完全自動生産工場を新設 車向けナット月2000万個

【2023年10月30日付 西日本面 日刊工業新聞電子版

【東大阪】紀州ファスナー(大阪府東大阪市、中江良一社長)は、同社の生産拠点である紀州ファスナー工業・和歌山工場(和歌山県御坊市)の敷地内に完全自動生産の自動車向けナットの工場を新設し、2026年に稼働する。25年7月までに新しい建屋を着工する予定。導入する試験ラインでのナットの生産能力は月間2000万個を見込む。投資額は約20億円。自動化で生産性を高めるとともに社員の仕事環境の整備を進める。

新工場の敷地面積は2万3000平方メートル。建屋を新設し、ナットの圧造機やネジ加工機、洗浄機などを導入する。工場の新設に伴い、装置などを管理する社員を地元から1、2人採用する予定。工場の自動化で現状比20%程度のナットの生産能力の向上を目指す。

紀州ファスナーは特殊ナット、自動車部品の製造・販売を手がけている。製造拠点となる和歌山工場は

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