Jパワーは29日、タイの発電会社エグコと共同出資するエグコ・コジェンが進めてきたガスコジェネレーション発電所(ラヨン県ラヨン工業団地内)の設備更新工事が完成し、営業運転を始めたと発表した。Jパワーがタイで設備更新事業を実施したのは初めて。最新設備の導入によってエネルギー利用効率を向上させ、温室効果ガス(GHG)排出量の削減を目指す。
出力は7万4000キロワットで、毎時35トンの蒸気を発生させる。Jパワーは2001年にエグコ・コジェンに20%の割合で出資。既設発電所は03年1月に運転を開始し、同国のSPPプログラム(小規模発電事業者買取保証制度)に基づき、タイ電力公社に電力を販売するとともに、近隣企業にも電力と蒸気を販売してきた。
24年1月にタイ電力公社と近隣企業への既存の電力販売契約が満了となることに伴い、タイ電力公社と近隣企業と新たな電力販売契約を締結し、設備更新事業を実施してきた。