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三菱商事など、北海道千歳でグリーン水素検討

【2024年6月18日付 総合4面 日刊工業新聞電子版

三菱商事や高砂熱学工業など4社は17日、北海道千歳エリアにおけるグリーン水素の製造・供給に向けた共同検討に関する協定を締結したと発表した。再生可能エネルギーを使った水の電気分解により水素を製造し、工場の熱源や半導体製造に利用するガス向けなどに供給する。ラピダス(東京都千代田区)の半導体工場の建設によりエネルギー需要などが増える同エリアで、2030年までに年間約3000トンの水素供給を目指す。

共同検討には北海道電力や産業ガスを供給するエア・ウォーター北海道(札幌市中央区)も参画する。再生エネの活用により水素の製造工程で二酸化炭素(CO2)の排出を抑えるほか、燃焼してもCO2を発生しない水素を熱源向けに供給し、脱炭素を推進する。

水電解システムや水素タンクの設置場所のほか、トレーラーやパイプラインなど水素の輸送方法を検討する。工業団地や新千歳空港の熱源として水素の利用を想定するほか、アンモニアやメタノールといった化学品の原料への活用も候補となる。

三菱商事は23年8月、千歳市とカーボンニュートラル(温室効果ガス排出量実質ゼロ)に向けた街づくりの連携協定を結んでいる。

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