茨城県の工場誘致が好調だ。経済産業省による2023年の工場立地動向踏査で、立地件数が前年比25・0%増の75件となり、3年ぶりに全国1位に返り咲いた。約20年ぶりとなる県施行の産業用地が完売するなど、東京圏までのアクセスの良さや人材確保のしやすさが評価され、県内外企業の注目が高まっている。大井川和彦知事は「立地の魅力が見えた結果だ」と強調する。(茨城・石川侑弥)
立地件数のうち、県外企業は同17・5%増の47件で、7年連続全国1位となった。立地面積は同42・8%増の165万平方メートルで、全国2位だった。県内を縦貫する常磐自動車道(常磐道)と、東西に走る首都圏中央連絡自動車道(圏央道)、北関東自動車道(北関東道)周辺に産業用地を持ち、茨城県の担当者は「東京から1―2時間で到着する近さ、筑波大学の学生をはじめとした優秀な人材を確保しやすい」と魅力を挙げる。
23年度は分譲面積…