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日本国土開発、福島・飯崎団地で吸着剤工場着工

【2024年7月12日付 東日本面 日刊工業新聞電子版

【いわき】日本国土開発は11日、福島県南相馬市の飯崎産業団地で新工場を着工した。同日起工式を行った。同社が開発した橋梁などの鉄筋コンクリートの劣化防止、長寿命を実現する機能性吸着材を生産する。2025年春に完成予定で、延べ床面積は1140平方メートル。当初は7人の体制で操業する。

経済産業省の自立・帰還支援雇用創出企業立地補助金事業に採択されている。製造する機能性吸着材は無機質でポリマーセメント、エポキシ樹脂へ混合する。錆の防止、ひび割れの補修材などで塩害劣化対策に効果があり、鉄筋コンクリート構造物の寿命が8年伸びるという。将来的に塗料や止水材などへの展開も検討している。

同社は南相馬市で子会社の福島エコクリートを設立し、福島県内の石炭火力発電所から発生する石炭灰を土木資材などにリサイクルする環境事業も進める。

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