福島県や福島イノベーション・コースト構想推進機構(福島市)は、「福島イノベーション・コースト構想 企業立地現地見学ツアー」を開いた。経済産業省との共催で、企業関係者ら19人が参加した。東日本大震災・東京電力福島第一原子力発電所事故によって失われた福島県浜通り(沿岸部)地域などの産業を回復するため、企業関係者に浜通りの現状を見てもらい、企業誘致などにつなげる狙い。
同構想は東日本大震災からの復興を目指し、新たな産業基盤の構築を目指す国家プロジェクト。該当地域の浜通りなどへの企業進出を考えている企業らに現地を知ってもらうツアーとして2020年から開催しており、24年度のツアーを開いた。
一行は楢葉町や富岡町、南相馬市、飯館村などにある工業団地を訪れ、各自治体職員から企業誘致の補助金制度や交通アクセスの利便性などの説明を受けた。また、東日本大震災の資料館や被災地に進出した県外企業の事業所も視察した。(福島)