半導体供給網向け期待
宮崎県えびの市が企業誘致で存在感を強めている。熊本、鹿児島両県と接するなど交通利便性の高さから、物流関連の立地が相次ぐ。市は立地関連の助成金をテコに、労働力確保を含めて取り組む。村岡隆明市長は「物流の強みを生かせる」として、九州で活発化する半導体関連サプライチェーン(供給網)の立地にも期待を抱く。(西部・三苫能徳)
宮崎県最西部にある、えびの市。霧島連山を擁し、畜産や米作が盛んだ。正三角形を逆さに置いたような形で、北側で熊本県、南西側で鹿児島県と接し、九州南部の中央に位置する。九州を南北に貫く大動脈・九州自動車道が走り、「人」の字のようにジャンクションを通じて宮崎道が東に分かれる。
こうした道路網の利便性の高さを背景に立地が続いている。市は9月、…