【盛岡】ミラプロ(山梨県北杜市、津金洋之社長)は31日に半導体製造装置向け真空関連部品などの新工場建設で、岩手県奥州市と立地協定を結んだ。同市の新工業団地「江刺フロンティアパークII」に用地として約1万6000平方メートルを取得。2026年1月の操業を目指す。土地代を除く投資額は約15億円。
新工場の延べ床面積は約1800平方メートル規模を計画。半導体製造装置の生産に必要な真空配管の増産につなげる。新工場では約40人の新規雇用を見込む。主要顧客の東京エレクトロンテクノロジーソリューションズ(山梨県韮崎市)が同パークIIでの新工場建設を計画しており、協力体制を一段と強化する。
半導体関連市場の拡大に伴い、ミラプロは23年に奥州市内の「江刺フロンティアパーク」内に同社の生産拠点として最大規模となる東北工場を稼働した。今回の新工場は同市内で3カ所目になる。同日の立地調印式で白倉政行上席執行役員東北工場長は「決意を新たに取り組んでいきたい」と述べた。