収益力向上を促進
経済産業省は工業用水事業者が施設の更新などを行う際の指針を大幅改訂する。水需要の見通しや更新費用の確保策などの項目を新たに盛り込む。水道管など設備の老朽化は著しいが、実需に見合わない施設規模を抱えるなど事業者の収益力が乏しく、適切な設備投資ができていない。経済安全保障などを背景に国内投資は活発化しており、産業立地に不可欠な工業用水インフラを強靱(きょうじん)化し、さらなる投資拡大に備える。
工業用水事業者が老朽化対応や耐震化対策などを行う際の「更新・耐震・アセットマネジメント指針」を改訂する。20日に開く経産省の作業部会で方針案を示す。2025年2月にも取りまとめを実施し、同年3月の改訂を目指す。26年度以降は指針に基づいた計画の策定を経産省の補助事業の要件とする考えだ。
改訂指針では、…