丸紅は9日、インドに工作機械の販売会社「マルベニ・マシナリー&ソリューションズ・インディア」を設立したと発表した。これまでの現地代理店を通じた販売体制を、丸紅グループの100%出資会社を中心とした販売・アフターサービス体制に切り替えて営業力を強化する。自動車や医療、航空機といった幅広い分野で製造業の進出が加速するインドで、旺盛な工作機械需要を取り込む。
インドの首都ニューデリー近郊のハリヤナ州を拠点に、ブラザー工業やシチズンマシナリー(長野県御代田町)などの工作機械を販売する。情報通信産業などが集積する同国南部の都市ベンガルールなどにも販売体制を構築して拡販を狙う。
丸紅はインドで工作機械に加えて電子部品や自動車部品の販売事業も展開するほか、ハリヤナ州では工業団地の販売事業も手がけている。近年は特に工作機械の販売が堅調であることを踏まえ、販売体制を強化し攻勢をかける。