【松江】キグチテクニクス(島根県安来市、木口貴弘社長)は、2026年秋にも航空機用大型鍛造品の非破壊検査事業に参入する。松江市の産業団地「ソフトビジネスパーク島根」に約8400平方メートルの新検査拠点の用地を確保。14億6000万円を投じ、延べ床面積約2100平方メートルの建屋を新設して超音波検査装置の導入を進める。新事業の拡大などで、売上高を32年3月期に50億円(24年3月期は36億円)に引き上げる。
航空機用エンジンに使うチタン合金やニッケル合金の大型鍛造品は、全数検査が求められる重要部品。旺盛な航空需要を背景に、国内重工メーカーなどで増産計画が相次いでおり、顧客から、独立系の検査企業である同社に参入要請があった。全国で検査能力不足が見込まれており、順次拡大を想定。30年に国内シェア2割を狙う。
拠点の整備は、…