【京都】村田製作所は17日、インドに積層セラミックコンデンサー(MLCC)の生産拠点を設けると発表した。タミルナドゥ州の工業団地にある、延べ床面積約3500平方メートルの工場を借り受けた。約10億円を投じて設備を導入し、MLCCのテーピング(包装)や出荷業務を2026年度に始める。同社がインドに生産拠点を設けるのは初めて。将来は焼成など、MLCCの現地生産も視野に入れる。
インドではスマートフォンの組み立て拠点が相次ぎ新設されていることに加えて自動車の生産台数も増加。ただ電力インフラ面などに懸念があるため、テーピングといった一部工程から小規模に始めて、インド向けの適切な生産体制を見極める。