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巨象を追って ブラザー工作機械のインド戦略(上)新工場で即納体制

【2025年3月5日付 機械・ロボット・航空機2面 日刊工業新聞電子版

“速さ”武器に市場開拓

インド第3の都市ベンガルールの郊外にある工業団地。ここにブラザー工業は工作機械製造拠点「トゥマクール工場」を設け、1月に開所した。市街地から団地に車で向かう最中には、少しでも速く進もうと、クラクションを響かせながら前方に空いたわずかな車列のすき間に自らを割り込ませる車がしばしば見られる。整然とした日本の道に慣れた身からすると混沌さに戸惑うが、その裏に潜む旺盛な成長力も感じられる。ブラザーがこの地に工場を建てたのも、現地の顧客が“速さ”を求めるからだ。

「一番大きいニーズは短納期だ」。トゥマクール工場を運営する現地法人ブラザーマシナリー(インド)の行方エリキ社長は、現地顧客の自社へのニーズをこう捉える。

インドの顧客はとにかく

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