【宮崎】ムロオ(広島県呉市、山下俊一郎社長)は、宮崎県えびの市に冷凍・冷蔵倉庫を構えて九州南部の低温物流網を強化する。同市内の営業所を移転拡張し、延べ床面積約3600平方メートルの「えびの物流センター」を設ける。投資額は5000万円。2026年2月稼働の計画。今後、人員を現在の45人から倍増させる。29年度に拠点売上高9億5800万円を目指す。
八代丸善運輸(熊本県八代市)が「えびのインター産業団地」に建設する施設を賃借する。同社とは輸送面でも協業し、食品を中心に小売り事業者の施設などに運ぶ。運輸業のドライバー不足が懸念される「2024年問題」に対応する。
同センターで小売りの物流拠点業務を受託することも視野に入れる。九州南部の産品を全国に届ける拠点としても活用する考え。
9月上旬に、えびの市、八代丸善運輸との3者で企業立地協定を結んだ(写真)。山下社長は「今後も拠点、車両、人に投資して地域の発展に貢献したい」と力を込めた。