いわき市にバッテリーバレー
東日本大震災と東京電力福島第一原子力発電所事故によって福島県、特に浜通り(沿岸部)地域の産業は壊滅的な打撃を受けた。復興と将来に向けた新産業創出へ、国や自治体、地元産業界や住民も全力を挙げて取り組んできた。15年という時間は長かったのか短かったのか。ただ、それぞれの歩みはしっかりとしたものになってきたはずだ。(名取貴)
東北地方ではいくつものビッグプロジェクトが進んでいる。核融合発電の研究や素粒子物理学実験施設の誘致計画などと並ぶ代表的な取り組みが、浜通り地域などの15市町村で産業回復と新たな産業基盤の構築を目指す、国家プロジェクト「福島イノベーション・コースト構想」(福島イノベ構想)だ。「廃炉」「ロボット・ドローン」「エネルギー・環境・リサイクル」「農林水産業」「医療関連」「航空宇宙」の六つを重点分野に位置付け、福島ロボットテストフィールド(福島県南相馬市)ほかの拠点整備といったプロジェクトの具体化や、産業集積、教育・人材育成、交流人口の拡大などで具体的な取り組みが始まっている。
地域ではそれぞれの特徴を踏まえた取り組みが始まっている。
福島県いわき市を…



