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コラム

【連載】グローバルの眼/マハティール体制取り巻く複雑な動き

【2019年12月4日付 国際面 日刊工業新聞電子版

後継者の選出に注目

昨年5月のマレーシアの総選挙で熱狂的な支持を受けたマハティール氏。そのマハティール氏が、不信任案提出の噂(うわさ)が出るなど複雑な動きにもまれている。

まず、後継者問題。同氏は昨年の総選挙直前に宿敵だったアンワール・ビン・イブラヒム氏(元副首相、マレー系の人民正義党=PKR党首)を獄中に尋ね、歴史的和解を果たした。併せて「選挙で勝利した暁には恩赦で出獄を図り、2年後に首相の座を譲る」と約した。

そして、PKRの他に華人系の民主行動党(DAP)、イスラム色の濃い国民信託党(PAN)と四党で希望連合(HP)を結成し選挙戦に勝利した。

選挙後、…

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