ムヒディン氏任命で決着
地元のテレビ局が「マレーシアの政治史上一番長い1週間」と表現した「激動の1週間」は1日の国王によるムヒディン・ヤシン氏の次期首相任命式挙行で決着した。ムヒディン・ヤシン氏はこれまで表に出ることは少なかったが、いくつかの大臣ポストを歴任した42年のキャリアを持つベテランの政治家である。
この1週間の目まぐるしい政争について、次の3点を指摘したい。
まず、国民不在の「バックドア政府」の誕生という点だ。2018年5月の総選挙で民意が示され、それまで61年間政権を担ってきた統一マレー国民組織(UMNO)に対してノーが突きつけられた。今回は、…
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