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コラム

【連載】グローバルの眼/激変する外資のタイ投資

【2020年4月8日付 国際面 日刊工業新聞電子版

日系撤退続き、中国台頭

タイ財閥のCPと組み高速鉄道を建設する中国国営の中国鉄建は、バンコクのあちらこちらで高層ビルも建設中(筆者撮影)

日刊工業新聞の記者時代、東南アジア担当になったのは先進5カ国蔵相・中央銀行総裁会議で円高誘導を決めた1985年の「プラザ合意」の年だった。円高が急速に進み、日本の製造業は生産コスト低減を求めてタイに集中豪雨的とも表現される勢いで投資を始めた。外資受け入れ窓口のタイ政府投資委員会(BOI)に、年に数百件もの日本企業による投資申請がなされるようになった。

当時、他紙の記者はBOIをまったく取材していなかったが、私はバンコクのBOI本部を頻繁に取材し、長官室にもノーアポで出入りが許されるほどになっていた。

特に親しくしてくれたBOI長官はチラ長官、それに続くサタポン長官の2人。87年頃のことだが、…

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