感染歯止めも“逆流”懸念
新型コロナウイルスが中国経済に与えた打撃の凄(すさ)まじさが明らかになってきた。まず、中国国家統計局が3月16日に公表した1―2月期の工業生産(実質付加価値ベース)は前年比13・5%減と19年通期の同5・7%増から一気にマイナスに転じた。製造業は前年比15・7%減、鉱業は同6・5%減、電力エネルギー生産供給も同7・1%減で全滅だった。製造業購買担当者景気指数(PMI)を見ても、2月の製造業PMIは35・7%で1月の50%から14・3ポイントの急落、非製造業PMI(非製造業商務活動指数)も29・6%で1月の54・1%から24・5ポイントの急落と、製造業だけでなくサービス業や建築業も大打撃を受けた。
他方、需要面から見ると、個人消費の代表指標である小売売上高は1―2月期に前年比…