共生社会構築で“お得意様”に
9月に入り、読者の方は多忙な日々を過ごされていることであろう。8月には公私でさまざまな地方に赴かれた方も多いのではないだろうか。筆者は、8月に、東海地区と九州地区を訪れる機会があった。今回は、その2地域における体験から、アジアとの共生について考えてみたい。
東海地区は、言わずと知れた日本屈指の工業地帯であり、日本の製造業のけん引役である自動車・機械産業などが集積している。そのため、製造業における人手不足が顕著である。2008年のリーマン・ショック前まで、人手不足を補う役割を果たしてきたのが日系ブラジル人だった。日系とはいえ、世代交代が進んで日本語が話せない方が多く、一足早く、日本とブラジルの共生社会が誕生した。
リーマン・ショック直後には…