景気下支え政策を最優先
中国経済の減速基調が再び鮮明になってきた。「新たな下押し圧力に直面している」(中国国家統計局報道官)との声が聞かれるほど、中国の景気の先行きに対する不安が高まり、広がってもいる。
先頃発表された2019年上期の成長率は6・3%で、政府が年初に立てた年間目標の「6―6・5%」の範囲内に何とか収まってはいる。とはいえ、米中貿易摩擦の長期化が製造業や国内消費を圧迫し、総じて内需が伸び悩みの傾向にある。工業生産が前年同期比6%増と、上期ではリーマン・ショック直後の09年以降、10年ぶりの低水準だった。中でも輸出に依存する…