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コラム

【連載】グローバルの眼/米国分断社会の実相

【2020年12月25日付 国際面 日刊工業新聞電子版

格差の固定・差別増幅

米国社会の分断は、2016年の大統領選挙時、既に問題視されていた。当時、「勝者トランプは、分断の原因なのか、あるいは、結果なのか」と盛んに論じられたものだ。そして今また、同じ指摘と危惧が一層真剣に取り上げられている。

所得格差への懸念が真剣に指摘され始めたのは、1980年代頃からだろう。経済競争力弱体化への問題意識に端を発したレーガノミクスで、米国は大幅な産業構造転換を果たした。結果、折から台頭したIT技術を媒介に、金融とサービスの融合で再び世界経済を牽引(けんいん)することになるのだが、反面、製造業が空洞化。この転換過程で、所得格差が目に見えて拡大してしまう。その後、ニューエコノミーを標榜(ひょうぼう)しての国を挙げての経済運営が、この格差拡大を一層助長、固定化した。

格差固定化の影響は、当然に政治の分野に波及する。…

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