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コラム

【連載】グローバルの眼/宙に浮く米コロナ追加支援策

【2020年10月22日付 国際面 日刊工業新聞電子版

選挙直前“経済より政治”

米国株式市場が固唾(かたず)をのんでいる。追加の新型コロナ対策予算がまとまらないからだ。9月当初、下院民主党は3兆ドル規模と吹っ掛けた。上院共和党は5000億ドルで十分だと応じた。それではまるで「スキニー(骨と皮)法案」ではないか、と非難を受けたものだ。

ここへきてさすがに両党は歩み寄っている。民主党は2兆2000億ドルまで下りてきて、トランプ政権は1兆8000億ドルまで歩み寄った。「では、間を取って」となりそうなものだが、選挙直前、面妖な政治力学が予算成立を阻んでいる。

3月27日、新型コロナ対策経済救済法、通称CARES法が…

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