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特集

【地域特集】神奈川県央特集(3)-魅力ある支援メニュー多数用意 技術企業が集積する神奈川県央エリア

【2018年10月11日付 日刊工業新聞 16面 広告特集】

創業支援・人材育成

技能伝承や就労対策 女性、外国人向けセミナー

プレ開業

創業支援では大和市が4月に市民活動拠点「ベテルギウス」に1室当たり10平方メートルのレンタルオフィスを5室設けた。すでに全室入居済みだ。契約企業は最長2年間まで入居可能で、店舗などを借りる前に同拠点でプレ開業することができる。営業を本格的に始める前のトレーニングを行えるのがメリットだ。

このほか同市は創業希望者に対し、大和商工会議所や地域金融機関を交えた「創業支援プラットフォームやまと」を設けている。創業段階のニーズに合わせてきめ細かな支援を行っている。

座間市は「創業支援事業計画」によって市や座間市商工会、地域金融機関による創業支援体制を設けている。初年度の16年度は延べ25人が創業した。17年度は日本政策金融公庫を支援機関に加えたこともあって創業者数が増えた。支援体制の拡充もあって建設業やサービス業など延べ47人が創業した。

また、同市は中小企業産業振興支援事業補助金内に、法人登記にかかる登録免許税相当額を交付する創業事業もメニューとして設けている。16年度は7件、17年度に4件を認定している。

若手技能者育成

あやせ工匠塾で溶接技術を学ぶ塾生

綾瀬市は企業の持続的な発展を下支えするため幅広い支援策を用意している。中でも人材育成を通じて技術力強化や就労対策につなげている。

同市は市内町工場の若手技能者育成を目的に10月15、22日の両日に技能競技大会「あやせ技能五輪」を開く。自治体が中小製造業向けの技能大会を主催するのは珍しい。初開催で溶接作業の技能者を対象に実施する。会場は市内の大場工業所。参加人数は10人の予定。2日間の日程で各日につき5人ずつ競技する。対象は1年以上の溶接経験がある35歳までの技能者となる。

参加者は板厚9ミリメートルの鋼板の溶接技能を競い合う。外観検査のほか、目視で分からない欠陥の有無を浸透探傷検査で評価する。同市職員も定員枠外で競技に参加。技能者との腕前の違いを示す。大会の模様は動画共有サイト「ユーチューブ」の市専用アカウントで後日発信する予定。競技当日は見学不可だが、市などが主催で11月25日に開く「第6回あやせ産業まつり」で動画による競技の報告と表彰式を行う。

同市は17年度から市内中小製造業が持つ優れた技術を別の市内企業と共有するための勉強会「あやせ工匠塾」を開いている。市内企業の技術力底上げを狙うもので、大場工業所のベテラン技能者が溶接技術を塾生に教えてきた。今回、同市はあやせ技能五輪を塾生の訓練の成果を示す場に生かしたい考えだ。

19年度以降は溶接以外の種目を加えることも検討する。現在、同塾では溶接技術を教えているが、今後は汎用機械を扱う技術など技能伝承の範囲を広げていく予定だ。

多様な取り組み

就労対策に関する支援も強化している。同市は直近3年以内に市内中小製造業に入社の社員を対象に「あやせ工場合同入社式」を17年度に始めた。1期目は21社75人、2期目は13社34人が参加した。入社式の参加者を対象に合同研修会を後日実施し、ビジネスマナーや健康管理などを学ぶ講義、生産性向上などを題材としたワークショップを行った。

18年度には研修参加者などに対するフォローアップとして就労サポートの相談窓口「コネクト」を設けた。就職支援やキャリア相談に関する専門家がワークアドバイザーを担当し、事業所もしくは市役所で面談する。中小企業の社員の中には気軽に相談できる相手がいないため一人で悩みを抱えるケースも少なくない。そこでワークアドバイザーが相談相手となることで離職を防ぐ役割を担う。

同市は入社段階から市内企業の社員同士が交流する場を提供することで、将来のビジネス連携につながることを期待する。三宅勝工業振興企業誘致課長は「一つの事業を単発で終わらせず、継続的に支援していけるよう工夫している」と話す。

市内企業が女性や外国人など多様な人材に活躍する場を提供するように、同市ではさまざまな取り組みを行っている。18年度中に市内企業の女性社員や外国人社員を対象に講演会を行う。製造現場などで働く女性向けキャリアアップセミナーも開く。市内製造業で管理職を務める女性が講演するほか、資生堂の講師が製造現場に適した化粧を伝授する。

12月には外国人向け「ダイバーシティものづくり講演会」を開催する予定。市内企業で20年以上勤務するベトナム出身の社員が市内企業の同国出身者に講演する。日本で働く上で必要な礼儀や習慣などについて外国人の視点で話す。市内で働く外国人の中で割合が高いベトナム出身者向けの講演内容とする。

地元産業を広くアピール 見学会や冊子を企画

小学生に好評

8月に行われた日本郵便神奈川西郵便局の見学会で郵便物の仕分け工程を見る海老名市の小学生

海老名市はモノづくり産業の活性化を目指した取り組みに注力している。07年度から市内の立地企業を小学生が訪問する「ものづくり探訪隊」を開催。毎年、主に夏休み期間中に実施している。

今年は雪印メグミルク海老名工場、県立産業技術総合研究所(KISTEC)、日本郵便神奈川西郵便局、コカ・コーラボトラーズジャパン海老名工場を見学した。飲料メーカーでは産地などが異なる商品の飲み比べを体験し、郵便局では模擬郵便物を使った仕分け機械の操作体験などを行った。

開催日ごとに小学生や保護者を募集した。安宅靖典商工課長は「例年は期間中に1―2回実施していたが、好評だったため18年度は3回実施した。今年も多数の応募があり、抽選となった」と反響の大きさを説明する。

商談などに活用

今秋には市内に拠点を持つ製造業を取り上げた冊子「ものづくりガイド」を作成する。工業だけでなく、食品関連や衣料品など幅広く約50社を掲載する。発行部数は450部。安宅課長は「(一般の人が)知る機会が限られる製造業の自慢の製品や技術を発信し、新たなビジネス機会の創出につなげたい」と発行の狙いを説明する。

同冊子は掲載企業に配布して商談の際に活用してもらう。また、市などが開催するモノづくり企業の交流会でも配布する。市内の小中学校にも配り、工場見学や授業内容を検討する際の参考にしてもらう案もある。市のホームページでも閲覧できるようにするほか、年1回ペースで内容を更新する予定だ。反響が大きければ掲載する企業数を増やすことも検討する。

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