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特集

【地域特集】さらなる発展すすむ かながわ -神奈川県特集(2)横浜市内のインフラ強化

【2018年3月13日付 日刊工業新聞 23面~27面 広告特集】

北西線の開通で東名高速と第三京浜がつながる

横浜市内のインフラ強化

東名高速と第三京浜 接続

横浜市と都心エリアを結ぶインフラ整備が加速している。横浜市北西部で「横浜環状北西線(北西線)」の建設が進む。東名高速道路横浜青葉インターチェンジ(IC)と第三京浜道路港北ICを結ぶ全長約7・1キロメートルの自動車専用道路だ。横浜市と首都高速道路が事業主体となり整備している。北西線は、2017年3月に開通した横浜ベイエリアと第三京浜道路をつなぐ「横浜北線」に接続するため、横浜港から東名高速道路への所要時間短縮が見込まれる。これまで以上にヒト・モノ・カネの流れが円滑化することで横浜エリアのさらなる経済活性化が期待できる。

ヒト・モノ・カネの流れ円滑化

北西線は、横浜の中心部から半径10―15キロメートルを輪のような円い形で結ぶ市の道路ネットワーク「横浜環状道路」の一部。事業は12年に開始している。当初は21年の完成を予定していたが、20年の東京五輪・パラリンピックの開催に伴い20年を目標に工期の短期化を図っている。

全長約7・1キロメートルのうち6割に当たる約4・1キロメートルがトンネル区間だ。17年3月に東名高速道路から第三京浜へむかう港北行のシールドマシンが始動。同年5月には第三京浜から東名高速道路へ向かう青葉行のマシンがスタートした。2機のシールドマシンは18年1月末時点で、港北行は1541メートル、青葉行は1416メートルの距離を掘り進めている。同年3月末時点での距離はそれぞれ約2000メートルに到達する見込みだ。残る約3キロメートルが高架部などトンネル以外の区間となる。また、同月末に橋梁区間で半分以上の橋桁が架設を終える予定だ。

シールドマシンで掘り進めている「北西線」

現在、横浜の中心部から東名高速道路を目指す場合、横浜市保土ケ谷区から東京都町田市をつなぐ自動車専用道路「保土ケ谷バイパス」を通行することになる。そのため、同バイパスは交通量が多く、慢性的な渋滞が問題となっている。東名高速道路―横浜湾岸エリア間の所要時間は約40―60分かかるという。

一方、北西線が完成すると所要時間は約20分に短縮する。交通ルートが分散することで保土ケ谷バイパスの渋滞緩和も期待できる。さらに北線、北西線と平行する一般道の「横浜上麻生線」では交通量が約35%減少、周辺道路の大型車混入率も約20%減少が予測されるなど効果が大きい。

東名高速道路から横浜中心部へ2方向からアクセスできることで災害時の道路ネットワーク強化にもつながる。横浜湾岸エリアには船舶による輸送拠点である横浜港や防災機材や食料を備蓄する地方防災拠点がある。保土ケ谷バイパスが通行止めになった場合でも、北西線から緊急車両の通行や物資の輸送などを行えるため、ある程度混乱を防ぐことができる。

北西線の約6割を占めるトンネルだが、事故や火災などの発生に備えて最新設備を採用する。トンネルは2層構造になっており、車道と安全空間が分離している。車道には約250メートル間隔で滑り台方式の非常口を設置しており、道路下の安全空間へ即座に避難できる。安全空間には換気所から空気を送り込んでおり、車道とは気圧差を生じさせている。そのため火災時などにも煙や熱気が侵入しない構造となっている。二次災害や迅速な避難を促すために拡声放送スピーカーや非常電話なども設置している。

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