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特集

地域経済の今(3)愛知・西尾の鋳物産業 人材確保、逆風強まる

【2026年2月10日付 日刊工業新聞 列島経済2面】

機械化が進むも各社のノウハウは異なる(阪部工業本社工場)

車業界と待遇差広がる 女性・外国人に活躍の場

鋳物メーカーが長年課題として抱えているのが採用だ。愛知県三河地方は自動車産業が集積して物流面で大きなメリットを発揮する一方で、採用となると大手自動車関連がひしめき、中小鋳物メーカーにとっては最も厳しい地域と言える。給与、初任給、福利厚生をトヨタ自動車系と比較され、学生の進路に大きな影響を与える親も大手志向が強い。人材確保は鋳物業界の根幹を大きく揺さぶる。(名古屋・星川博樹)

地域経済の今(3)愛知・西尾の鋳物産業 人材確保、逆風強まる
機械化が進むも各社のノウハウは異なる(阪部工業本社工場)
阪部工業(愛知県西尾市)は、連結売上高がおよそ140億円に上る地域の代表格。それでも採用は年々厳しさを増す。「最近の学生は給与や休みを重視する」と阪部文彦社長は話す。このため同社は2026年、5%の賃上げを実施する計画だ。大卒初任給は27年には25万円程度にまで引き上げる。トヨタなどに及ぶべくもないが「それでも地域水準を超える額は出さなければ来てもらえない」と阪部社長は危機感を募らせる。

人材不足を補うために同社は外国人採用を本格化する。これまで技能実習生を受け入れてきたが、今後は正社員としての採用を増やす構え。「当然、給与水準も日本人と同等にする」(阪部社長)。

ニノミヤ(同)は、高校の教員に

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