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三協精器、メキシコで車用スプリング供給 日系向け年産600万個

【2018年12月27日付 中小・ベンチャー・中小政策面 日刊工業新聞電子版

全額出資子会社「サンキョウ・メヒカーナ」

三協精器工業(大阪市東淀川区、赤松賢介社長、06・6322・2931)は、2019年1月にメキシコの日系自動車部品メーカー向けにスプリングの供給を始める。日本国内での高品質・多品種生産・納期徹底などの取り組みが認められた。全額出資子会社のサンキョウ・メヒカーナ(ケレタロ州)が生産し、自動車分野のティア1(1次下請け)メーカーに納入する。年間生産量は600万個を見込む。

メキシコ法人のサンキョウ・メヒカーナは16年10月に設立。資本金1000万ペソ(約5500万円)。敷地面積2500平方メートルの鉄骨平屋建てで、延べ床面積2000平方メートル。従業員数は日本人を含めて9人。18年秋に本格生産を開始し、三協精器向けにスプリングの供給を始めている。

進出の理由は現地に自動車産業が集積していることや、航空機産業が集積する米国に近いことが決め手となった。赤松社長は「同業他社が多く進出しているアジア以外に進出したかった」と明かす。今後は生産規模の拡大を図り、「最終的に工場をメキシコ人従業員に任せたい」(赤松社長)としている。

三協精器は1941年創業。自動車、航空機、農業機械など向けに約1万種類のスプリングを生産している。09年には航空・宇宙産業向け品質管理規格のJISQ9100を取得した。関連会社を含めた従業員数は約140人。

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