丸紅は23日、ベトナムで100%出資の現地法人を通じ段ボール原紙製造と、包装資材販売事業を始めると発表した。同国バリアブンタウ省に段ボール原紙製造会社を設立し、工事着工に必要な全ての許認可を取得した。今後、早期に工事に着手し、2020年度下期の商業稼働を予定する。22年のフル操業時における年産能力は、35万トンを見込んでいる。
新会社の段ボール原紙製造会社「クラフト・オブ・アジア・ペイパーボードアンドパッケージング」は、バリアブンタウ省のフーミー3特別工業団地に設立した。同工業団地はベトナム南部のカイメップ港から4キロメートル、ホーチミン市からは60キロメートルに位置する。
丸紅によると、ベトナムでは経済発展や電子商取引(EC)の伸長などを背景に、段ボール原紙の需要増が見込まれる一方、高品質の原紙は輸入が主だという。
丸紅は段ボール原紙の内需増加に対応し、同国内での生産に踏み切った。