旭化成はタイ・チョンブリ県の既存拠点内に紙おむつなどに使うスパンボンド不織布工場を新設する。2021年7月の稼働予定で、設備投資額は数十億円。同国の年産能力全体は現状比42・9%増の約5万トンに拡大する。アジアの紙おむつ市場が引き続き成長する中で、高品質な素材需要に対応して増産に踏み切る。
旭化成は同県シラチャのサハ工業団地の既存拠点にポリプロピレンのスパンボンド不織布プラントを建設する。年産能力は1万5000トン。
スパンボンド不織布はタイ以外に、滋賀県守山市と宮崎県延岡市で生産している。日本国内の年産能力は合計3万4000トンで、原料がポリプロピレン以外の製品も含む。