【諏訪】太陽工業(長野県諏訪市、小平直史社長、0266・58・7000)は、タイの全額出資子会社「タイヨーマニュファクチャリング」(アユタヤ県ロジャナ工業団地)に増設中だった第3工場を6月に本格稼働する。新たに導入した300トンプレス機1台(写真)を用いて、自動車向けの精密プレス部品の量産工場として運営する。総投資額は約1億円。
これにより、2018年12月期に約15億5000万円だったタイ工場の売り上げを、19年12月期に16億円まで伸ばす計画だ。
第3工場の稼働により、第1、第2を合わせた全工場の延べ床面積は約6000平方メートルになる。既存工場の200トンプレス機3台と合わせ、カメラや車載、事務用空調機向け部品などの量産体制を拡充する。
同社によれば、「タイ工場で少し前に6割程度の売り上げを占めていたスマートフォン向け部品は現在1割程度。自動車部品の伸びがスマホ向けの減少をカバーしている形」という。こうした車載部品の伸びに合わせ、日本の各拠点では2月に自動車産業の品質管理規格「IATF16949」の認証を取得済み。タイ工場でも近く取得する見込みだ。